2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

黒田の思想・哲学を破壊した「革マル派」官僚   藤川一久

『物質の弁証法(ヘーゲルとマルクス)』刊行にあたって「刊行委員会」名での「プロレタリアの解放ののために全生涯を捧げた黒田寛一」という文章に次のような展開がある。 「黒田において、おのれのどん底とプロレタリアのどん底とがまじりあい合一化され」…

反スタ運動創造の出発点を理解できない「革マル派」官僚!!   藤川一久

『物質の弁証法』(黒田寛一著作集 第一巻)の「刊行委員会」は、「プロレタリア解放のために全生涯を捧げた黒田寛一」なる小論文において、「黒田寛一は、……ハンガリー事件」にたいして「『共産主義者の生死にかかわる問題』として対決した」と書いている。…

気候変動について(7)地球温暖化の「ハイエスタス」は終わったのか?

1800年頃から世界の気温は小氷期を脱し上昇し始め、1970年代から1990年代まで加速度的に地球は温暖化してきた。その気温上昇が1998年頃から20年位頭打ちになっている。このことを二酸化炭素温暖化論者のあいだでは「ハイエタス(ギリシャ語)、ポーズ(英語…

気候変動について(6) ドイツ・メルケル首相の2020年の決意

2020年、メルケルドイツ首相が「温暖化の危機は人類が引き起こした」「いま、政治が何もしないと、その影響を受けるのは、我々の世代ではなく、子供や孫たちがすべての影響を受ける」と決意を表明した。それは、2019年12月31日の2020年1月…

気候変動について(5) 二酸化炭素地球温暖化への「懐疑派・否定派」の主張

二酸化炭素地球温暖化への「懐疑派・否定派」の主張に貫かれているもの 彼らの主張は現実肯定主義、まったくその通りである。「懐疑派・否定派」の主張に貫かれているものは、化石原料の使用によって“人間社会が目覚ましく(経済的)発展„してきたこと。とり…

気候変動について(4) 二酸化炭素地球温暖化説を利用した人間

二酸化炭素地球温暖化説を利用した人間 アメリカの原発・核開発を推進する権力者の利害を体現して、二酸化炭素地球温暖化説を活用したワインバーグについては「気候変動について(1)」ついて述べた。 一方で気温変化の「ホッケースティック」(2001年)…

気候変動について(3) 二酸化炭素気球温暖化は一つの仮説にすぎない

二酸化炭素気球温暖化は一つの仮説にすぎない。 この仮説の、コンピューターシュミレーションによる「事実」化は同時に気候変動の自然説の抹殺であった。学問的には、人間の二酸化炭素の排出によらない、気候変動とそれを基礎付けしたミラン・サイコビッチ理…

気候変動について(2)  異常気象とはどういうことか、災害とはどういうことか

二酸化炭素地球温暖化を主張する人々は地球温暖化の結果、異常気象によって災害がおきることに危機感を昂じさせている。人類存亡の危機となるとさえ煽っている。二酸化炭素地球温暖化説を唱える学者、エコロジスト、環境NGOの人々は、地球温暖化→異常気象→災…

気候変動について(1) 地球温暖化とマンハッタン計画

ワインバーグは、「マンハッタン計画」に深く関わり、戦後「アトムズフォーピース」の名のもとに原子力潜水艦を開発し、軽水炉原発のさきがけをつくった人間である。1975年ころには「トリウム溶融塩炉」を開発した(2000年代には第四世代原発として開発がな…

斎藤のいわゆる「疎外」論——「マルクスへ帰れ!」4

4 マルクス主義の破壊を許すな マルクスは、この『経済学=哲学草稿』において、従来の「哲学」を止揚し「哲学ならぬ哲学」としての変革の哲学を、実践的唯物論を確立したのである。 マルクスは、「疎外された労働」や「ヘーゲル弁証法ならび哲学一般の批判…

斎藤のいわゆる「疎外」論——マルクス主義の破壊 3

3 マルクス主義の破壊 斎藤は『大洪水の前に―マルクスと惑星の物質代謝』において、マルクスをエコロジー主義者に仕立てあげようとしている。彼は、「マルクスの経済学批判の真の狙いは、エコロジーという視点を入れることなしには、正しく理解することがで…

斎藤のいわゆる「疎外」論 2  2021.05.30 藤川一久

2 エコロジストの無力性 『人新世の「資本論」』前書きより 斎藤は言う。「産業革命以降、人間は石炭や石油などの化石燃料を大量に使用し、膨大な二酸化炭素を排出するようになった。産業革命以前には280ppmであった大気中の二酸化炭素濃度が、ついに2…

斎藤のいわゆる「疎外」論 1  2021.05.30 藤川一久

1 脱炭素社会への狂騒 2020年9月22日、中国・習金平が国連総会で「2060年にCO2排出を実質ゼロ」にする脱炭素目標を表明した。 さらに、同年、アメリカ大統領選で地球温暖化阻止を公約にしていたバイデンが勝利した。早速バイデンは、大統領令を発…