気候変動について(1) 地球温暖化とマンハッタン計画

 ワインバーグは、「マンハッタン計画」に深く関わり、戦後「アトムズフォーピース」の名のもとに原子力潜水艦を開発し、軽水炉原発のさきがけをつくった人間である。1975年ころには「トリウム溶融塩炉」を開発した(2000年代には第四世代原発として開発がなされている)。二酸化炭素地球温暖化説にたつ、生粋の原発・核開発推進者である。

 ワインバーグは1977年、アメリカにおける二酸化炭素温暖化の公的研究所であるエネルギー研究開発庁(ERDA)の「二酸化炭素の地球規模の影響に関する研究グループ」の議長に就任。

 同年EDRAはエネルギー省(DOE)となり、ワインバーグの「研究グループ」は「二酸化炭素の影響に関する研究とアセスメントのプログラム」に受け継がれる。 さらに、このDOEはヨーロパに研究拠点を儲けるために1982年イギリスのイースト・アングリア大学(UEA)の気候研究ユニット(CRU)に資金12万ドルを提供した。CRUはICPPの中心組織となってゆく。

 「マンハッタン計画」の申し子であるワインバーグは、1970頃より原発を推進するために、二酸化炭素地球温暖化の研究、キャンペーンする活動していたのである。もちろんアメリカの支配階級の一定の部分が、ワインバーグの活動を支えており、アメリカの国益となるエネルギー、核開発における国際的な利害からもICPP設立に大きく関わっていた。

 このCRUは2009年にクライメート事件(データー捏造してIPCCによる二酸化炭素地球温暖化説を世界に広めた)の舞台となったことは、あまりにも有名である。

2020.03.21