2021-01-01から1年間の記事一覧

斎藤幸平は、資本主義を肯定しているのか? (2)

斎藤幸平は『大洪水の前に――マルクスと惑星の物質代謝』において、『資本論』第一部第三篇、第八章「労働日」から引用している。 「自分を取り巻く労働者世代の苦悩を否認するためのあんなに「十分な理由」をもっている資本は、その実際の運動において、人類…

斎藤幸平は、資本主義を肯定しているのか?

斎藤幸平は、 「人間を資本蓄積のための道具として扱う資本主義は、自然もまた単なる略奪の対象とみなす」、という。 直接的には資本主義は、①人間を道具として扱う、②自然を略奪の対象とするということを言いたいのであろう。 資本主義VS人間と自然というシ…

2014年の『賃労働と資本』の学習会

『賃労働と資本』の学習会の感想と考えたこと 2014.11.09 マルクスの『賃労働と資本』についての講演の「労働」という言葉のエンゲルスによる「労働力」への書き換えは、この本を解りやすくしているように思います。この違いの意味を理解するのは大変なこと…

労働力商品の自覚

自分の労働力を商品として売らざるを得ない、ということが解ると「搾取」、すなわち資本家がなぜ富を独占し蓄積できるのか、また、合法的に搾取が可能ならしめる賃金制度の欺瞞性についてもわかってきます。――それらのことは今後学習するとして、労働力商品…

『資本論』とともに歩む

皆さんこんにちは。藤川一久です。ブログを開設しました。マルクスの資本論と格闘しながら、現代世界の根本的な矛盾を除去する道を探究しています。革命主体たる プロレタリアートは〈今〉何をなすべきか、問い続けてゆきます。