斎藤幸平『大洪水の前に』について

斎藤幸平は、資本主義を肯定しているのか? (2)

斎藤幸平は『大洪水の前に――マルクスと惑星の物質代謝』において、『資本論』第一部第三篇、第八章「労働日」から引用している。 「自分を取り巻く労働者世代の苦悩を否認するためのあんなに「十分な理由」をもっている資本は、その実際の運動において、人類…

斎藤幸平は、資本主義を肯定しているのか?

斎藤幸平は、 「人間を資本蓄積のための道具として扱う資本主義は、自然もまた単なる略奪の対象とみなす」、という。 直接的には資本主義は、①人間を道具として扱う、②自然を略奪の対象とするということを言いたいのであろう。 資本主義VS人間と自然というシ…