シオニスト・ネタニヤフ政権を打倒し、イスラエル・パレスチナを平和の砦につくり替えよう!!

 全世界の労働者・人民の「パレスチナに平和を!」「イスラエルはジェノサイドを止めよ!」という声にイスラエルを擁護し支えている、アメリカ国家権力者バイデンやその他の英・仏・独の権力者たちも自らの政権の維持のために必死になっている。

 とうとう追い詰められたバイデンは、「パレスチナ自治政府がガザとヨルダン川西岸の統治をすべきだ」「イスラエル過激派にはビザ発給禁止する」と言い出した。

 また、アラブ・イスラム諸国は、国連総会での「人道のための停戦」決議の後、「臨時首脳会議」を開催し、国際刑事裁判所に対し、「イスラエルによる戦争犯罪と人道に対する罪」を調査するよう共同声明を出した。

 中国は、イスラム諸国の停戦呼びかけを支持し、「パレスチナ問題の公正な解決を推進する」と応じた。さらに習主席は、「紛争の連鎖からの抜け出す方法はパレスチナ人の正当な権利の回復と独立したパレスチナ国家の樹立だ」との認識を訴えた(BRICS首脳会議)。

 インドネシアは、パレスチナを「組織的に抑圧している」としてイスラエルを国家として認めていない。このインドネシアの大統領は、アメリカ・バイデンに対し「人道のために停戦は必須だ」と詰め寄った。

 さらに、南アフリカ議会は、「イスラエル大使館を閉鎖し、イスラエルハマスとの休戦に合意するまで外交関係を停止する」という決議を行った。

 ノルウエー議会は、「パレスチナを独立国家として承認する」法案を可決し、スペイン大統領は、スペイン政府はパレスチナ国家を承認すると宣言した。

 ベルギーもまたパレスチナ国家の承認を検討する、という(11/20時点で来週、ベルギー議会は以下を審議する: 1. パレスチナ承認決議案 2. イスラエル製品の輸入禁止 3. イスラエルの政治・軍事関係者への制裁措置の発動)。

 イタリア社会権担当大臣のヨネ・ベララは、ロシアに対して行った経済制裁イスラエルに科し、また同国への武器輸出の禁止し、「戦争犯罪」として国際刑事裁判所へ提訴すべきである、と発言した。

 クレア・デイリーEU議員(アイルランド)は、「 ガザ地区パレスチナ人の絶え間ない大量虐殺が始まって、もう1ヶ月が経った。 フォンデアライエン(欧州委員会委員長)、これは暴力のスパイラルではなく、アパルトヘイト国家イスラエルによる明らかに宣言され実行されたジェノサイドだ」、とEU議会で意見を述べた。

 

 これらのことがらは、アラブ・イスラム教諸国のみならず、多くの国々がイスラエルパレスチナ人民へのジェノサイドに抗議していることを示している、といえる。そして、それは、米・英・仏・独の権力者たちの「二重基準」の欺瞞性を暴き出している。

 だが、われわれは、帝国主義諸国のふりまく「自由と平和、平等・人権」なるものの虚偽性こそを批判しなければならない。彼らは、「自由と平和、平等・人権」なる「普遍的価値」の名のもとに自らに敵対する諸国、諸武装組織に対し、その武装闘争という闘争形態を「テロ行為」と決めつけ核兵器以外の、ありとあらゆる殺人兵器—ナパーム弾、枯れ葉剤、劣化ウラン弾白燐弾バンカーバスタークラスター爆弾、気化爆弾など—を駆使し、殺戮を繰り返してきた。

 その彼らが、シオニスト・ネタニヤフのパレスチナ人虐殺行為、ジェノサイド、ガザへのホロコーストを容認しているのだ。彼らのふりまく「自由と平和、平等・人権」なる「普遍的価値」なるものは、文字通りの「テロ行為」を犯罪とみなしえない、そういうイデオロギーである、ということだ。そもそも侵略者が、被侵略者からの武装攻撃を受けた、その攻撃をつぶすための軍事行動は、「自衛権」の発動ではないのは、ブルジョアからしても当たり前ではないか。

 

 われわれは、シオニスト・ネタニヤフのハマスパレスチナホロコースト、その侵略のイデオロギーを暴露する必要がある。

 われわれは、反ユダヤ主義者ではない。

 シオニスト・ネタニヤフの内閣には、「ガザに原爆を使用することも一つの選択肢だ」と発言したエルサレム問題・遺産相であるエリヤフがいる。さらに「人間動物と闘っている」と発言したギャラント国防相もいる。

 このような閣僚を自らのもとに配したネタニヤフ首相は、10月28日に行ったガザ攻撃を正当化した演説の中で、「タナフ」(「旧約」聖書)(申命記25章17節)を引用し、「アマレク(イスラエル人の敵として描かれている民族)があなたにしたことを思い出さなければならない」と発言した。このようにしてイスラエルの国民をイデオロギー的にからめとり、パレスチナホロコーストの正当性、正義性を基礎づけたのだ。

 それは、「タナフ」において、神の言葉「あなたはアマレクの名を天の下から消し去らなければならない」という文言である。また、「サムエル記」(15章3節)では、「アマレクの民を亡ぼしなさい、彼らに関するもの全てを破壊しなさい。男も女も幼児も乳飲み子も、牛も羊もラクダもロバも殺しなさい」との神の言葉がつづられている。

この神の御言葉でハマスパレスチナホロコーストを実行しているシオニスト・ネタニヤフは、ナチスヒットラーアーリア人至上主義をはるかに超えている。

 われわれは思い返さなければならない。

「国家の、宗教からの解放は、現実的人間の、宗教からの解放ではない」

ユダヤ人の社会的解放はユダヤ教からの社会の解放である」(マルクス『ユダ人問題によせて』)

 先に示した、各国権力者の精一杯の、ネタニヤフ政府のパレスチナホロコーストを弾劾する声は、宗教的信念と確信に満ち満ちたシオニストたちには届かない。

 

 全世界の労働者・人民は、「人間の人間的解放をめざす共産主義」の蘇生をめざした・そのような質を内包した反戦・平和の闘いを創り出そう。

 

 シオニスト・ネタニヤフ政権を打倒し、イスラエルパレスチナを平和の砦につくり替えよう!!